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Q&A

自己破産の免責とはなんですか?

  • 文責:所長 弁護士 湯沢和紘
  • 最終更新日:2022年6月16日

1 自己破産における免責とは

自己破産手続を申し立てる場合においては、免責が最終的なゴールといっても過言ではありません。

以下では、免責について具体的に説明いたします。

2 免責とは

免責とは、正確には裁判所の出す免責許可決定を言います。

文字通り、債務(借金)を支払う責任について、裁判所が免除する決定を下す、ということになります。

免責許可決定が出たことについては、官報公告として掲載され、その後正式に決定の効力が確定することになります。

3 効果

免責許可決定が確定することにより、自己破産手続の申立人(債務者)は、各債務の支払いをしなくてよい状況になります。

借金が無くなるのか、と言うと、厳密には異なり、実務上では、債権の有する強制力のみ失われるものとされます。

とはいえ、強制力がない以上、債権者が支払いを求めようと債務者はこれに応じる必要はなくなるわけですので、借金が無くなったと考えていただいても、大差はないかもしれません。

4 免責不許可事由

上記のような強力な効果を有する決定を出すにあたっては、一定の条件もあります。

その1つが免責不許可事由です。

例えば、もっぱらギャンブルで膨らんだ借金については、免責不許可事由に該当する可能性が高く、裁判所が免責許可決定を出さない、という場合があります。

また、自己破産する予定だから、と言って、自己所有の不動産を無償で第三者に譲ってしまうこと等も、免責不許可事由とされています。

免責不許可事由に該当するか否かについては、法的評価を伴います。

例えば、ギャンブルといっても、過去にたった一度だけ、1000円を競馬で使った、というだけでは免責不許可事由には該当しないものと判断される可能性がありますが、では何回までなら、いくらまでなら免責不許可事由にならないのか、明確な基準があるわけではないということを意味します。

5 非免責債権

自己破産をすれば、いかなる債務であっても免責許可決定を受けられる、というわけではありません。

自己破産をしても免責されない債権を、非免責債権といいます。

典型例としては、税金が挙げられます。

税金の納付は国民の義務であるため、自己破産をしてもその支払い義務を逃れることはできない、ということです。

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